Haramura
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Haramura
villa in Haramura Nagano

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八ヶ岳連峰のなだらかな斜面が建築地である。
標高は約1100mと高く、澄んだ空気を感じることができる。
クライアントは都心から程良い距離にあるこのエリアが気に入り、定住を視野に入れた週末住宅を建築することになった。夏季は冷涼で、西向きの一帯は陽当たりが良く日照時間は長いが、冬季は八ヶ岳から吹き降りてくる冷たい風も相まってマイナス10°C以下に気温が下がる。

雄大な八ヶ岳そのものを敷地として捉え、その環境特性に応えた建物にすることで、美しさだけでない自然をより多義的に享受することができるのではないだろうか。

──  ハードウェアがつくる静寂  静寂がもたらす感情
耐候性と耐久性が高くメンテナンスが容易な建物とすることと併せ、その成立ちや特性によって五感が満たされる建物として設計を行いました。

基礎と一体化させたコンクリートの外壁を傾斜地のままにした地面に穿つことで脚元を固め、木造の簡潔な屋根をコンクリートの壁に載せて住空間を守りました。深い軒下とファイヤースペースに面した広間は、室内にも続く縁側のような場所となっています。引戸を開け放つと、八ヶ岳と一体になった建物のなかを清々しい風が吹き抜けます。

密度・質感・重さ・響き。
実体をもつ存在から成る静寂な空間が自然と共に心身に働きかけます。
photo: Akinobu Kawabe (1/3/4:imajo design)